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甲状腺機能亢進症
甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、代謝促進、自律神経刺激などによる種々の臓器に影響のある病態である。
疫学 頻度は割りと高く、住民検診では1,000人に1〜6人程度発見され、40歳以上の成人を対象とした疫学調査では、0,6%が罹患していたとの報告がある。
成因と病態生理 甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、甲状腺機能亢進症きたす病態にはいくつかの疾患がある。前記事参照。 このうち80%以上はバセドウ病が原因である。バセドウ病は、TSH受容体に対する抗TSH受容体抗体によって甲状腺が過剰に刺激されて発生する自己免疫疾患であると考えられている。
症状 甲状腺ホルモンによる物質代謝の更新、交感神経系の更新のため、頻脈、手指振戦、発汗過多、体重減少、精神不安定など全身的な代謝更新症状が主体となる。
バセドウ病では、眼球突出、甲状腺線種もみられる。
診断 多汗、頻脈、体重減少などの臨床症状から甲状腺機能亢進症が疑われる。甲状腺ホルモン検査を行い、甲状腺ホルモン濃度が増加し、甲状腺刺激ホルモンが低下していることから診断できる。甲状腺エコー検査、シンチグラム検査で甲状腺腫を検出する。バセドウ病は自己免疫疾患なので、抗マイクロゾーム抗体、抗サイログロブリン抗体、抗TSH受容体抗体が高率に陽性になる。そのほか血液生化学検査で、アルカリホスファターゼの上昇、総コレステロール低値などが認められる。
治療 薬物療法(抗甲状腺薬)、放射線ホード治療、外科的療法が行われる。
経過・予後 バセドウ病は抗甲状腺薬で平均2年くらいで寛解になるが、投薬を中指すると、2年以内に40〜60%くらいが再発する、プランマー病(中毒性結節性甲状腺腫)などの線種に対しては、外科手術をする。
TSH=甲状腺刺激ホルモン 下垂体前葉⇒甲状腺に分泌。
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