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角膜炎

2008 - 05/14 [Wed] - 19:50

角膜炎
 眼表面を形成する角膜上皮バリアに炎症を起こした疾患である。
疫学 角膜上皮が外傷やコンタクトレンズ着用などで障害されると細菌、真菌、アカントアメーバなどの数々の病原体によって感染が生じる。

成因と病態生理 細菌ではグラム陽性菌と陰性菌は5:1の比率で原因菌となり、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌、モラクセラ、緑膿菌がおもな起炎菌である。真菌感染は、外傷によって起きる糸状球菌型と、ステロイド長期点眼中に起きる酵母菌型がある。ヘルペスウィルスは局所神経節に潜伏し、三叉神経ルートの介して再発性の炎症を起こす。単純ヘルペスウィルスは青壮年に小再発を繰り返し、帯状疱疹ヘルペスウィルスは高齢者に高度の遷延性炎症(せんえんせい)を起こす。

症状 眼痛、流涙が強く、眼脂はほとんどない、視力低下は病変が瞳孔領にある場合には強いがm角膜周辺部にある場合は低下しないこともある。角膜周囲結膜が毛様充血する。

診断 眼痛、流涙、毛様充血があり、細隙灯顕微鏡(さいげきとうけんびきょう)で角膜混濁、角膜組織欠損血管進入などの所見を確認する。

治療 細菌性角膜炎には抗菌薬を点眼し、重症の場合には抗菌薬の全身投与や結膜下注射を追加する。真菌性角膜炎には抗真菌薬を点眼し、重症例には結膜下注射を追加する。ヘルペスウィルスには抗ヘルペスウィルス薬を点眼し、副腎皮質ステロイド薬を投与することもある。

経過・予後 適切な薬物療法で治癒するが、薬剤が反応しない場合や、角膜実質の障害が強く高度の瘢痕で混濁して視力が低下した場合には角膜移植を考慮する。

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