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内分泌

2008 - 06/25 [Wed] - 23:52

 生物が生命活動を円滑に営むために、細胞と細胞の間の連絡が緊密に行われることはきわめて重要。細胞間の情報伝達ということである。 接合した細胞が相互に情報を交換する場合や、神経伝達そのものに情報伝達の重要な仕組みが存在しているが、特定の細胞が作り出す情報が血液によって運ばれて特定の受容体(レセプター)を持つ細胞に働く場合、この情報を内分泌といい、情報をホルモンという。
 ホルモンはペプチド蛋白ホルモン、アミンホルモン、ステロイドホルモンの3種類に分類される。各種のホルモンはきわめて少量でも十分機能的に働くようにできているが、産生の過剰に対しては分泌を抑制する仕組みが働き、不足に対しては、促進するような機構が用意されており、常に一定の生理的な均衝状態だ保たれているである。しかし、何らかの異常によって血中のホルモン量に過不足が生じると、それが原因で疾患が成立する。内分泌疾患と総称される病態で、機能亢進症と機能低下症に分類される。
 機能亢進症の原因としては、内分泌腺の過形成や腫瘍(線種、癌)、特定のホルモンを産生する機能を獲得した腫瘍(癌)の発生、過剰な分泌刺激、ホルモンを不活性化する仕組みの障害などが考えられる。機能低下症の原因としては、感染、循環障害、腫瘍などによって内分泌腺が破壊された場合、内分泌の先天的な無形成や低形成、分泌刺激の低下、標的臓器のホルモン感受性の低下などがある。

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素因と体質

2008 - 06/24 [Tue] - 16:57

  素因
 素因とは疾病になりやすい内在的状態をいい、年齢、性、人種、臓気などの条件が種々関連しあって形成される。
① 年齢:年齢層によって罹患しやすい疾患がある。新生児では奇形と代謝異常が多く、また、呼吸障害として羊水吸引や、肺硝子膜症などがある。そのほか分娩障害による脳性麻痺や斜頚、胎児期感染性の先天性梅毒や風疹などもこの時期に特有な疾患である。
 乳児期以降の小児期には、麻疹や水痘などの感染症や代謝異常が多くみられるほか、小児の悪性腫瘍が目立ってくる(腎臓のウィルムス Wilms腫瘍、肝芽腫、網膜芽腫、白血病など)。
 壮年期以降は生活習慣病(高血圧、動脈硬化症、糖尿病、癌など、かつては成人病といった)が増加する。

② 性
 男女の性差による疾患分布の差は、主として、内分泌機能との関連によるものが多い、その他、自己免疫病(関節リウマチ、全身性エリトマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群)は女性に多く、心臓血管病、特に動脈硬化性のもの(心筋梗塞、脳軟化症)は男性に多い、癌では、肺がん、食道がん、肝癌は男性に多いが、これは生活習慣によるさによるものである。その他、女性に多いものとしては胆石症、鉄欠乏製貧血、骨粗鬆症などがある。

③ 人種
 日本人には、胃癌と子宮癌が多いが、西洋人には大腸癌と乳癌が多い。
動脈硬化性疾患では日本人は脳卒中が多く、西洋人は心筋梗塞が多い。

 遺伝
 個々の遺伝の素因や体質は、ほとんどすべてが遺伝によって決められている。したがって、遺伝が内因の本質と理解することができる。一般に遺伝する生態の特徴が遺伝子の働きによって決められるが、特定の遺伝子が集合して染色体が形成されている。ヒトの染色体は父・母から由来する22対の相同染色体(常染色体)と2本の性染色体の合計46本の染色体で構成されている。常染色体には、大きさの順に1番から22番まで番号がつけられている。性染色体は女性の場合は騒動のXX染色体からなり、男性の場合は大きさの異なるX染色体で形成されている。遺伝性疾患は、染色体の数や形態の異常による疾患と、遺伝子の異常による疾患に大別されるが、さらに遺伝子異常は単一遺伝子の異常による疾患と多遺伝子異常による疾患に分類される。
 常染色体の異常による疾患としては、21番染色体が1本多い(21トリソミー)ために発生するダウン症候群、18トリソミー症候群、13トリソミー症候群があり、知的障害や心臓の奇形、特有の顔貌などを認める。
 性染色体の異常による疾患としては、X染色体が1本だけか45Xの細胞と46XXの正常細胞がモザイクになっているターナー症候群などがある。いずれも性腺の障害や第二次性徴の発現不全があり、知能低下をみることが多いがXXY症候群では身体的異常は認められない。
 染色体の異常をともなわない遺伝子疾患としては、単一遺伝子の異常が、相同染色体(常染色体)の一方に発生しても、対を形成するもう1つの遺伝子が正常に機能すれば他方の異常を補うことが可能で、実感は発生しない。したがって、単一遺伝子の異常によって発生する疾患は、基本的に劣勢遺伝の形式をとることになる。しかし、常染色体優性遺伝形式を示す疾患も多く。遺伝子の異常によって二次的に生じる蛋白に異常や機能の異常を考慮した疾病の成立が考えられている。
 性染色体のX染色体上の遺伝子に異常が生じると、男性の場合は発病することになるが、女性の場合はもう1つの正常X染色体が存在するために発病しないことが多い。

神経性過食症

2008 - 06/13 [Fri] - 21:27

 繰り返してむちゃ食いする状態で、神経性食欲不振症と神経性過食症は互いに移行する。
疫学 神経性食欲不振症に比べ、思春期後期以降では発症率がむしろ高くなる。

成因と病態生理 精神心理的問題が発病の原因になる。

症状 むちゃ食いを繰り返すが、その後に体重を増加させないために、飢餓、運動、自己嘔吐、下痢などの薬部濫用などの行動をとる。

診断 むちゃ食い、嘔吐などの臨床症状があり、食行動を確認して診断する。

治療 心理療法などを行う。

経過・予後 精神心理的状態が安定すれば予後は良い。

神経性食欲不振症

2008 - 06/13 [Fri] - 19:28

 食行動の異常を中心に著しいやせや無月経をはじめとする身体的以上や、抑うつ状態など精神症状を伴う疾患である。

疫学 後発年齢は12~25歳で、99%が女性である。

成因と病態生理 摂食障害は心理社会的要因や摂食調節機構の障害で生じる。若年女性に多く発病し、やせ願望、自分の体に歪んだイメージをもつこと、体重増加への病的な恐怖の存在がある。

症状 食行動異常として、拒食、過食、嘔吐、低下カロリー食品の選択などがある。摂食障害の結果として、やせ、肥満、易疲労感、低体温、低血圧、徐脈、脱毛、皮膚乾燥、味覚障害、骨粗鬆症、無月経、便秘、浮腫、脱水、貧血、低血糖などが現れる。精神症状として、活動性の亢進、不安、抑うつ、不登校などがある。

診断 著名なやせ、無月経、抑うつなどの臨床症状があり、摂食状態を確認して診断する。

治療
身体状態が重篤な場合には、中心静脈栄養などで栄養改善が必要になることもある。

経過・予後 長期予後は、改善50%、不変25%、悪化25%程度で、飢餓や自殺で志望する患者が5~8%ある。

心身症

2008 - 06/09 [Mon] - 19:57

 心身症とは身体疾患のなかで、その発症や経過に心理社会的因子が密接に関与し、気質性ないし機能性障害が認められる病体をいう。ただし、神経症やうつ病など、ほかの精神障害に伴う身体症状は除外する。
疫学 心身症は数多くの身体疾患に関与し、頻度に違いはあるが、おおよそ30~40%の患者で何らかの心理社会的因子がその病態に関係しているとされる。

成因と病態生理
1つの器官に固定して現れ、生物学的、心理的、社会的要因が関係する「心身相関」の病態である。内科領域の代表的な心身症として、消化性潰瘍、虚血性心疾患、本能性高血圧症、糖尿病、潰瘍性大腸炎、甲状腺機能亢進症、気管支喘息、過敏性腸症候群、過換気症候群、片頭痛、緊張性頭痛、胆道ジスキネジアなどがあげられる。このほか、慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、関節リウマチ、各科の慢性疼痛などがあげられる。

症状 各器官別の身体症状があり、身体症状以外に不安感、憂うつ感、不眠などの症状がしばしば認められる。愁訴は不定、多愁訴で、また、しばしば症候は移動する。

診断 除外診断(気質的要因に対する診断)。積極的診断(機能的、心理社会的要因を積極的に診断)、治療的診断(心理的要因の診断)の3つの技法を組み合わせて行われる。最近では、行動科学的要因(服薬行動、喫煙行動、ストレス対処行動など)の評価が収容になってきている。

治療 薬物療法を含めた身体的治療に、心理療法と抗不安薬、抗うつ薬、睡眠薬など薬物療法、代替補完医療を病態に応じて組み合わせて治療する。よく用いられる心理療法として、一般心理療法、自立訓練法、行動療法、家族療法、認知行動療法、行動医学などがある。代替補完医療にはバイオフィードバック、漢方薬などの東洋医学、断食療法はどがあげられる。

経過・予後 長期にわたることも多く、根気よく対応することが求められる。


 心理社会的因子とは,悩みごとや,気がかりなことや,不快なことなどに直面している時の心の状態で,言ってみれば,不安,緊張,ゆううつ,怒り,恨み,嫉み,悲しみ,恐れ,淋しさなどなどの入り交じった状態のことである。

アルコール依存症

2008 - 06/08 [Sun] - 23:40

 日常の生活習慣として反復してアルコール飲料を摂取しているものが、いつものようにアルコール飲料を摂取したいという抵抗しがたい欲求を感ずるようになっている状態。

疫学 アルコール飲料の消費増加とともに増加傾向にあり、約210万人の患者がいると推定されている。
成因と病態生理 アルコール飲料の常用がきっかけとなる。

症状 アルコール飲料摂取に対する精神的、身体的欲求が強い

診断 アルコールの常用暦を確認する。

治療 断酒が必須である。断酒すると離脱症状として、手指などの振戦、発汗、悪寒、起立や歩行などの困難、不眠、不安、抑うつ、脱力などが現れるが、本人を取り巻く周囲の人々の協力を得て断酒を励行させる。

経過・予後 断酒率は20~30%と低い。断酒した場合の予後は良い。

うつ病

2008 - 06/08 [Sun] - 20:26

 うつ病は、統合失調症と対置される2大精神疾患の一つであり、気分、思考、意欲の面における変調を主徴とするものである。
疫学 平均発症年齢は20代後半~30代で、中高年での初発も珍しくない、有病率は人口の2,2~3,5%とされる

成因と病態生理 確定はされていないが、セロトニンやノルアドレナリンなどによる神経機能の低下が関連している可能性が高い

症状 抑うつ気分、興味や喜びの喪失、焦燥または制止、易疲労感や意欲低下、無価値観や罪責感、思考力や集中力の減退、自殺念慮や企図、食欲や体重の異常、睡眠障害、以上の9つのうち5つ以上の症状が2週間以上、同時に存在する。病相期間以外には、寛解状態となり病前の状態や人格水準を回復し、残遺状態を呈することがない、また、意識障害、著名な記憶障害や知覚障害を呈することはない。

診断 うつ状態を適切に把握することが大切で、患者本人だけでなく病前のその人をよく知る家族などからの客観的な情報が必要不可欠である。うつ状態は一時でなく、2週間以上持続することも診断に重要である。なお、脳腫瘍など気質的疾患、薬物によるもの、統合失調症、神経症などを鑑別しなければならない。

治療 患者や家族の話をよく聞き、患者の悩みに共感することがまず大切である。治療は支持的精神療法と、抗うつ薬を主体とした薬物療法を併用する。

経過・予後 うつ病エピソードは通常3ヶ月から6ヶ月持続し、予後はよいが、再発することが多い。

総合失調症

2008 - 06/03 [Tue] - 13:59

総合失調症(精神分裂症<2002年より総合失調症と呼称が改められた>)
 代表的な内因性の精神疾患であり、意識清明であるにもかかわらず現実見当が障害され幻覚や妄想を生じるほか、意識低下や感情表出の障害、行動の遅さなどの症状を呈する疾患である。

疫学 思春期から青年期に初発することが多い。生涯有病率は約1%であり、地域・文化による差はない。

成因と病態生理 発病機序としては「脆弱性-ストレスモデル」が受け入れられている。脆弱性とは個人のもつ素因で、脳機能と心理機能に表れる発病・再発しやすさのことをいい、脆弱性が高い個人はストレスにさらされると発病しやすいとされる。

症状 発症に先行して身体・感情・知覚・対人関係の歪みや不調和などの前駆症状が認められることがある。顕在的発症に伴い、幻覚・妄想や自我症状(つつ抜けや、させられ体験)などの精神病症状、行動や思考のまとまりのなさや興奮・滅裂・昏迷などの解体症状(以上の2つを陽性症状)、思考や会話の生産性・快感情・意欲・意志機能の減弱・消失などの陰性症状が生じる。

診断 診断基準として、①特徴的症状:A 妄想、B 幻覚、C 解体した会話、D ひどく解体した、または緊張病性の行動、E 陰性症状、すなわち感情の平板化、思想の貧困、または意欲の欠如、②社会的または職業的機能の低下、③障害の持続的な徴候が少なくとも6ヶ月間存在する、などがある。

神経症

2008 - 06/02 [Mon] - 16:50

神経症
 不安がきわめて強かったり、恐怖感にあおられたり、何かをしなくてはすませられない強迫観念などがある精神状態を神経症という。従来の神経症はWHOのICD-10(1993)「精神と行動の障害」によると、神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害という大枠でくくられ、米国精神医学会のDSM-Ⅳ(1994)では不安障害、身体表現性障害、虚偽性障害と解離性障害に4分割されている。
疫学 プライマリ・ケアで内科を受診した患者の6~20%は神経症というWHOの調査がある。

成因と病態生理 原因は不明である。

症状 特定の精神症状(不安、恐怖、強迫、ヒステリー、心気、抑うつ、離人)が認められる(現象記述的概念)。症状が身体的愁訴であっても、自律神経症状程度で器質的な身体所見は見出せない。重篤な精神症状がなく、現実吟味力を保持し病識がある点が精神病圏と異なる。症状の背景に心理的情緒的性格的要因が認められる。症状は相当期間(数ヶ月~数年)続き、著しい苦痛を自覚し、日常生活に支障をきたす。

診断 DSM-ⅣかISD-10による操作的診断基準に照らして行われる。ポイントは、①日常生活にあって仕事や人間関係に支障がみられ、②いわゆる欲求がみたされない状況にある、③問題解決を避け、④症状があるから支障をきたしていると訴える、⑤そのほかの日常生活に支障がみられない、といったことである。心理テストや生活テストも行われる。

治療 薬物療法として抗不安薬、抗うつ薬を投与する。不安が強い場合、症状のうち自立神経系、随意筋緊張には抗不安薬が有効で、脅迫的な観念や知覚過敏には抗うつ薬が有効である。
 精神療法では未解決欲求問題が明らかでない場合には、患者側に立脚した「支持的精神療法」を用いる。高層化された症状には「認知行動療法」を行う。現実問題の処理がむずかしい例では、「森田療法」(対人恐怖、慢性疼痛など)、人格障害を伴う例では精神分析的精神療法により人格の再構成を行う。

経過・予後 治療が長期にわたるので、あせらず、長期的な視点で見守っていくことが大切である。

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